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恋かもしれない35題 07「まっすぐ」

2011.12.16 21:22|お題
無駄に、楽しかった作品(笑)
これで鬼更新ラスト。

皆さまも楽しかったらよいのですがww
好きなだけいちゃこらできる神戸編です。


*  *  *









「おまっ、また来たのか?!」
「えへへ…」

―――彼女はいつでもまっすぐだ。

「だってだって!会いたかったんだもん!」
「お前、大学は!」
「ちゃんと休みを利用して会いに来てるもん!」

インターフォンに呼び出されて玄関を開けたら、彼女が立っていた。
何も言わずやってきた彼女に、彼は壮大なため息をつく。

「俺がいなかったらどうするつもりだったんだ」
「病院に行くもん」
「病院にいなかったら?」
「会えるまでここで待つもん」

いつかは会えるもの、と彼女は彼に笑う。
そのまっすぐできらきらとした瞳で見つめられ、彼は眉をひそめる。
彼女のペースだ。

「…ったく、とにかく中に入れ」
「わああい!ありがとう、入江くん!」

ぎゅっと彼に抱きつきながらも、彼女は玄関へ入っていく。
彼はやれやれと言いながら彼女の頭を軽くぽんぽんと叩いたのだった。



















「おかえりっ、入江くん」

にっこりと笑って彼女が出迎える。

「あぁ、ただいま」

さすがの彼も疲れた顔で、小さく頷いた。
昨晩の当直では眠れなかったらしい。
忙しかったんだね、と彼女は彼の上着を受け取った。

「すぐ寝るよね。お風呂沸かすね」
「琴子」

ん?と彼女が振り返ると、彼は彼女の持っていた上着を取り上げる。
そして彼はもう一度それを羽織った。

「え?」
「やめた、出かける」
「え?そんなに疲れているのに?」

みるみる寂しそうな顔をする彼女に、彼は眉をひそめる。

「お前も行くんだ、ほら、支度しろ」

彼女はびっくりして飛び上がる。

「えっ?ええ?」

こここれはデートなのだろうか。
彼女はあたふたと外出着を準備しながら思う。

「お、お待たせ」
「遅い、早くしろ、行くぞ」

彼女を玄関から出して、さっさと鍵をして歩き始める。

「ど、どこ行くの?」
「……」
「あ、もしかして、ごはん?」

もしや疲れた身体では自分の食事は嫌なのだろうか。
失敗する自分が悪いことを知っているものの、彼はちゃんと食べてくれる。
だから気を遣いながらも、彼に聞いてみるが彼は答えない。

「付いてくればわかるから」

それだけ言われて、彼女は素直に彼についていくことにした。

















意外。
彼女はその場所を呆然と見回す。

「…こ、ここって…どこ?」

彼女はみるみる頬が染まっていくのを感じる。
上着を脱ぐ彼の背中に小さく尋ねる。

彼は上着を自分でかけると、彼女を見た。

「わからない?」

少し意地悪な顔をして、彼は笑った。
彼女は自分の心臓が異常に早く高鳴っているのを実感する。

「…その、えっと…」

彼の手が彼女の上着に触れ、脱がしてくれる。
かちんこちんに固まった彼女をくすくすと彼が見ていた。

「緊張してるんだ?」
「だ、だって」

口に手を当てて、彼女はきょろきょろと見回す。
大きなベッドが中央に置かれている。
まさか―――ホテルに連れてこられるとは思いもしなかったのだ。

彼が彼女の上着をかけてくれて、そして彼女を背後からぎゅっと抱きしめる。
彼女の鼓動はもう説明するまでもない。

「なん、なんで…?」
「ん」

彼の吐息が首筋にかかる。
柔らかな髪の感触がぞくぞくと彼女の神経を煽っている。

「つ、疲れているんじゃ、ないの…?」
「疲れているから、加減できそうにない」

つぅ、と彼の舌が彼女の首筋をなぞる。
彼女の口から甘い声がこぼれて、身体の奥が熱くなっていく。
力の抜けた彼女の身体を支えながら抱きしめて、その手は衣服を脱がしにかかっている。

「お前、家だと我慢するし」
「…え…?」
「声。確かにアパートだと声聞こえるからな」

彼の家に1人でいるとき、彼女は気が付いた。
意外と隣の人物の音が聞こえるものなのである。
もしかして夜も聞こえたりしているのだろうかと、彼女は恥ずかしくなった。

「まぁ必死で堪えるのもそれはそれでいいんだけど―――」

それに気付いてからというもの、彼女はあの部屋での行為を敬遠していた。
ただ積極的に断ったことなど無い。
彼女のそう言った些細な変化に気付く彼はさすがと言うべきなのか。
それとも彼女がわかりやすかったのか。

「…ぁ、う」

外されたボタンの隙間から彼の手が入り込んでくる。
既に熱くて仕方ない彼女の身体に、ひんやりとした彼の大きな手が触れる。
立っていられなくて彼に寄りかかると、ベッドに運んでくれた。

「そういう余計なこと考えないようにしてやろうって思ったから」

ふっと彼が見下ろしながら笑う。

「せっかく東京からわざわざ来てくれたわけだし」
「べ、べつに、こ、こういうことするために来たわけじゃ…」
「つれないな。いいだろ、別居している夫婦が久々に会ったんだから」

当り前のことだろ、と彼が静かに言う。
彼女は赤い顔で彼を見上げながら、その熱っぽい瞳を見つめる。
大好きな彼の瞳の中に、自分が映っていた。

彼の手が、彼女の下着の肩ひもを下ろす。
彼女の胸があらわになって―――何故だか彼女は思わず自分の腕で隠してしまった。

「何してる」

彼の咎めるような声が、彼女の背筋をぞくぞくと刺激する。
それは怖いわけじゃなく、もっと違う感覚。

「恥ず、かしい、の」
「何を今更」
「だ、だって…」

ちらり、と彼女はもう一度彼を見る。
彼の瞳に、こんな自分が映っていること。
どうしようもなく恥ずかしく思えた。

「み、見ないで」
「はあ?」

彼女は自分の胸をぎゅっと隠したまま、横を向いた。
胸のドキドキがどうしようもなく大きい。

「だ、だって、入江くんが、あたしを見てるんだもん」
「何言ってるんだお前」

呆れたような声が降ってくる。
彼女は自分でもよくわからない。
初めてでもないのに、どうしてなのかわからない。

「入江くんがあたしをまっすぐに見てるんだもん」

―――ぐい、と手首を掴まれて前を向かされる。
ちょっと不機嫌そうな顔で彼女を見つめている。

どくん、どくん。
彼女は再び顔の熱が上がっていくのを感じる。
どうしようもなく、恥ずかしい。
まっすぐな彼女は。
まっすぐに彼に見つめられることに慣れていないのだ。

「当り前だろ、そんなの」

こういうことは片手間にこなすことではないだろう。
いまいちよくわからない彼女の小さな抵抗を解くために、彼の顔が近付いてくる。
触れるだけのキスの後に彼はにやりと笑って、言った。



「―――お前しか、見てない」







彼女の手はベッドの上に投げ出され、ぎゅっとその辺りのシーツを掴んでいる。
甘い声は幾度となくその部屋に響いていく。

彼は満足げに彼女を見下ろして。
彼女が彼で身も心もいっぱいになるように愛し続けたのでありました。






( 君以外 見えない )









これはえろにはいりますか、はいりませんか?(笑)
個人的には具体的じゃなければセーフかなと思っているのですが。


「まっすぐ」って言えば、絶対琴子ちゃんなのですが。
他の話やお題でしょっちゅうこのテーマ使っているような気がしたので、入江くんをまっすぐにしてやろうと思いました。
そうしたらどうしてもベッドになりました。
あのひねくれている彼をまっすぐにするにはこの場面しかないのですね(しみじみ)
この作品書くの、楽しかったって言ってもいいでしょうか?かなり楽しかったww←言ってるし
本当は久々に琴子ちゃんと会えて、嬉しくって仕方無くて、せいせいべたべたかわいがりたかっただけなのww
これでも甘くて素敵な入江くんを目指したつもりなんです(照)

せーぜーいちゃいちゃしまくって、2人で爆睡してくださいwww
誰も邪魔しないよ~~w萌え~~~www←末期





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コメント返信w

あやみくママさん
>>なるほど、と思わずうなってしまいました(笑)
あー、入江くんは手加減なんてしないとwもういつでも琴子ちゃんに対しては全力投球だと(萌)
そのセリフだけで萌えましたwwありがとうございますw
この話の入江くんは他に何にも余計なこと考えたくないと思っていて、邪魔も入れなくなかった仕様ですw
コメントありがとうございました♪

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素敵なイタキス二次創作に憧れて、うっかり立ち上げてみたブログです。
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